こんにちは。Beatrust で Libero として現在 PdM / PMM 周りを担当している Rei(真浦 玲)です。 今回は、2021 年 4 月 1 日にリリースされた Beatrust のマスコットキャラクター「Shearch(シャーチ)」のプロフィールを紹介したいと思います。
Shearch のプロフィール
Name | Shearch|シャーチ |
Sex | Male |
Birthday | March 18th, 2021 |
Occupation | Assistant |
Address | In the Office |
Hobby | F1 race watching, Internet surfing |
伝えたいメッセージ
2020 年 3 月以来、Beatrust は多くの企業様やユーザーの皆さんの協業を支援してきました。その中で、PdM / PMM として働く中で、新型コロナウイルスの感染拡大などを受け、日本においては著しく DX(デジタル・トランスフォーメーション)の波が生まれてきており、人びとの働き方にも大きな変化が起こりつつあるのを肌で感じてきました。例えば社内の契約書の決裁業務から、名刺や営業進捗情報の管理まで、これまでアナログで多くの工数が必要だった作業や仕事を効率的に進めることができるサービスが大きな価値をもたらしはじめ、多くの企業も DX をミッションに掲げる部署を立ち上げて奮闘されています。
一方、そうした DX を企業で推進できるのは、その業務でこれまで苦労してきたり、多くの工夫と努力を重ねた人材が企業内に存在するからです。思い返せば、まだノートパソコンが厚さ数センチメートル、ADSL 通信の独特の機械音で電話線からインターネットにダイアルアップ接続することが当たり前だった頃から、今の企業で働き続けて貢献している人びとがたくさんいます。Beatrust も、実は社員の年齢が上は 60 歳、下は 31 歳まで、ほぼ親子世代の開きがあるメンバーが揃ったスタートアップですが、いろいろな経験を持っているメンバーが集ってできた会社だからこそこれまでのものが新しいものに置き換わったとしても、これまで変化を生み出してきた人たちのことをリスペクトしたいねダイヤモンドは砕けないと今回開発チームで意見が出ました。そこで、2021 年のエイプリルフールは、20 年ぐらい前、あらゆる企業人が一度は見たことがあるであろういきなり現れる画面右下のアイツをどこか彷彿とさせる Sheach(シャーチ)を開発し、ちょっとだけ Beatrust にお邪魔させてもらうことで、そんな人たちの「あ〜、あったあった!笑」というノスタルジーを誘うことにしました。
Shearch の開発背景
さて、真面目に書いてしまいましたが、Shearch は、2021 年 3 月、Beatrust のエンジニア Yuta Nakagawa さんによってアイデアが提唱されてから、わずか 24 時間で開発を完了したプロダクトです。 PdM, PMM, Development, Laboratory の役割を担った社員で 1 泊 2 日の開発合宿をしている中、議題の一つとして「エイプリルフール、なにやる?」というものがありました。
- 開発を合宿中に終える
- ものづくりを全員で楽しむ
- 笑いの中に伝えたいメッセージを込める
という条件を共有した後、アイデアをブレインストームしている中の Yuta さんの一言ですべてがはじまりました。
「イルカじゃね?」
「15 年前とか、F1 キーを押すとアイツが出てきたよね」みたいな記憶を思い出しながら、全員の意見が一致・アイデアが固まると、すぐさま社員 6 人で 役割分担と開発に取りかかりました。 実装にあたっては、まずざっくりとした仕様の方向性を全員で確認した後、以下の役割分担をして開発に取りかかりました。
- Aya as Designer : Shearch のイラスト制作
- Rei as PdM・PMM : Shearch の Feature Doc や Prototype の作成
- Neo as Front-end Engineer : フロントエンドへの実装
- Yuta as Back-end Engineer : API と DB のつなぎこみ
- Tatsuya as ML Lead : 入力されたテキストから関連キーワードを推測し、そのキーワードにマッチするユーザーを表示する API 開発(詳しくはこちらの記事もご覧ください!)
- Ryo as VPoE : 開発・実装全体の監修
Shearch の由来と仕様
今回のプロダクトには、レトロな雰囲気をもたせながらも、実際に Beatrust でユーザーが適切なひとを探すことができるようなアシスタント機能を搭載させたいと考えて Feature Doc と Prototype の制作を進めました。 Beatrust の機能のなかで、はじめて人格をもつキャラクターとなったため、その命名由来にはいろいろな要素を鑑みています。
- アイツを彷彿とさせるフォルムの生き物として、シャチを採用
- シャチを漢字で書いた「鯱」は、魚へんに虎。Beatrust(ビートラスト)だけに。
注:鯱(シャチ)は厳密には海にいるシャチではなく、伝説の生き物のようです。麒麟みたいなイメージ。 - 人びとを検索(Search)してきてくれる意味を含む
最初に 30 分程度かけて Feature Doc や Prototype をざっくりつくってイメージを具現化してしまうことで、全員が具体的なアウトプットゴールをイメージしながら、パラレルに作業にとりかかることができました。 Beatrust では、PdM と PMM が協力して、この Feature Doc と Prototype をほぼすべての新機能を開発する時に用意しています。
今回は非常にシンプルな仕様となりました。
- Beatrust にログインした 3 秒後に自動的に出現する
- Shearch を各ステップの際に GIF アニメーションで動かす
- 入力されたテキストを Keyword Suggestion API に導入して、テキストに関連した Entity を得る
- Entity に関するプロフィール情報を持つユーザーを検索し名前を一覧表示
- 隠しコードを入力すると特別な表示がされる
隠しコードについては、Windows のアイツについて画像検索してみると、みーんな一回ぐらいはこう入力したよね、というのを設定しています笑
Shearch のデザインについての Aya さんのコメント
デザイナーとはいえ、イラストレーターとしての経験はほぼゼロに近い中、なるべく既存の Beatrust のカラーパレットにマッチしつつ、15 年前のノスタルジックな雰囲気を出せるようなテイストを意識しました。いくつか用意したポーズのパターンは、動物好きな Rei にヒントを出してもらいながら、実際のシャチの写真を下書きに作成しています。なお、個人的にこだわった Shearch くんのポイントは、日本のアニメぽくし過ぎず、でもつぶらなかわいらしさを意識した目の形だったりします!
ユーザーマッチングロジックを実装した Tatsuya さんのコメント
もともと別の新機能のためにしたためていたロジックでしたが、活用できてよかったです。実は裏で使っている機械学習モデルは結構サイズが大きいので、ロジックの調整やデプロイに時間がかかって大変でした笑。生まれたての Shearch くんは世の中のことがまだあまりわかっていません。たまにトンチンカンなことをしでかすかもしれないですが、可愛がってあげて下さい。きっと大きく成長します。
応援だけしてたRyo さんのコメント
せっかくの年に1度のイベントを楽しんでいただきつつ業務の中で利用するという側面から"どこまで OK だろ"と探りさぐりアイデア出しをしていましが、Yuta さんの「イルカじゃね?」の一言から我々が提供したい"人を探す"という UX につながるものがご提供できたのではないかと感じております。ぜひ、一度は入れてみたかった"あの問いかけ"を Shearch くんにもしてみてください。
創造主・Yuta さんのコメント
みんなでわちゃわちゃモノを作るって楽しいなと改めて感じた 1 日でした.ぽっと湧き出たアイディアがみんなの力でどんどん膨らんでいって形あるものになっていく過程はやっぱりいいですね.日々の仕事を楽しみ,こんな協業を生むようなプロダクトをちゃんと生み出していきたいなと改めて感じました!
終わりに
エイプリルフールや、オフサイトといった機会を利用して、時間が限定的な中で、一緒にものづくりをするいわゆる Hackathon 形式の取り組みは、特にリモートワークが増えて一緒に働く機会が少なくなった開発チームには、非常に価値が高まっているチームビルディング手法のように思えました。 Shearch が Beatrust に生まれたことで、社内でもなんとなく愛着が湧いてきた(?)感じがしていて、より開発チーム全体の結束力が強くなったと感じています。 ようこそ Shearch!